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根の堅洲国へ行く前に姉のアマテラスに会いに高天原に向かうスサノオ。しかしそれを知ったアマテラスは、スサノオには何か良からぬ企みがあるのだろうと警戒。高天原の手前で武装し待ち構えるのでした。
前回に引き続き、真実の日本神話の世界をお楽しみ下さい。
え、実話⁉
アマテラスの岩戸隠れ
アマテラスはやって来たスサノオと対峙し目的を尋ねました。スサノオが高天原を奪いに来たと思っていたのです。
スサノオはただ挨拶に来ただけだという事を伝えますが、アマテラスは信用しません。そこで誓約(うけい、儀式のようなもの)を行い確かめる事になりました。
スサノオの剣をアマテラスが歯で砕き息を吐くと神が生まれ、アマテラスの玉飾りをスサノオが歯で砕き息を吐くとまた神が生まれます。詳細は省きますが、とりあえずこの勝負?はスサノオの勝ちという事のようで、アマテラスも信用して高天原に迎え入れました。
高天原でのスサノオの暴れっぷりは凄まじく、他の住民たちにも迷惑をかけまくっていましたが、アマテラスは一度信用したからなのか弟の振るまいを咎める事もしませんでした。しかしスサノオの悪戯がもとで、機織りの娘が死んでしまうという事故が起こります。それを見たアマテラスはショックで「天岩戸」という洞窟の奥に隠れてしまいました。
これが有名な天照の岩戸隠れです。
アマテラスは太陽の神なので、そのアマテラスが隠れてしまった事で世界は闇に包まれてしまいます。
八百万の神々が話し合った結果、宴を開いて大騒ぎをする事になりました。これは楽しそうな外の様子が気になったアマテラスが、顔を覗かせたら引っ張り出してしまおうという作戦です。
宴が始まるとアメノウズメが踊り出しますが、次第にノッて来たアメノウズメは半裸になって踊り狂い、それを見ていた神々も大ウケです。
ちなみにアメノウズメは日本最古の踊り子としても知られている女神です。
すると計画通り、そんな楽しそうな外の様子が気になったアマテラスが顔を覗かせます。そして入り口附近で控えていた神が鏡をかざしアマテラスの顔を映させました。
さらに身を乗り出したアマテラスをタヂカラオという力持ちの神が引っ張り出すと、控えていた他の神が注連縄で洞窟の入口を塞いでしまいます。こうして世界に光が戻ったのでした。
ちなみにこの時に使われた鏡が後に、三種の神器の一つ「八咫鏡」となります。
悲劇のオオゲツヒメ
そもそもの原因となったスサノオは、地上に追放され出雲の地に降り立ちました。
出雲があるのは島根県で、現在では鳥取県と共に日本一、二を争うマイナー県で知られています。島根と鳥取ってどっちがどっちだっけと思ったら、砂漠があるのが鳥取で出雲大社があるのが島根という事で分かりますが、日本地図を見て県名を埋めていくテストでは、鳥取と島根だけ正解率が異常に低くなっています。
いきなり鳥取と島根ディスり過ぎ!!
腹が減ったスサノオは食べ物をもらおうとオオゲツヒメに頼みます。するとオオゲツヒメはなんと鼻や口、尻などから様々な食物を出して料理を作ります。
それを知ったスサノオは
「そんな汚いものを食べさせおって!」
と、オオゲツヒメを斬り殺してしまうのです。
いや分かるけども⁉
神々の世界も汚いのは変わらないのか…
しかしそんなオオゲツヒメの亡骸からも次々と食物が生まれていきます。
頭から蚕、目から稲、耳から粟が生まれ、鼻から小麦、陰所から麦、尻からは大豆が生まれました。
これが五穀の始まりとなります。
う~む、もうそういう能力だな…
ヤマタノオロチ退治
さてどうしようかと考えていたスサノオは、川上から流れてくる箸を見つけました。この先に行けば誰かいるのだろうと思い進んで行くと、スサノオはやがて泣き暮れた親子と出会います。
「何がそんなに悲しいのか」と聞くと、毎年ヤマタノオロチという怪物がやって来て娘を食べてしまうのだと。すでに7人食べられてしまい、今年は最後の一人、クシナダヒメが食べられてしまうというのです。
聞けばヤマタノオロチとは、一つの胴体に八つの頭と八つの尾を持った大蛇なのだとか。
スサノオはしばし考え、自分がそのヤマタノオロチを退治してやると告げます。ただ代わりにそのクシナダヒメという娘をくれないかと問いました。
え…流れからしてそこはカッコよく倒して、その姿を見たクシナダヒメが「ぽっ…」みたいな展開なんじゃ…って感じですが。
スサノオは自分の名とさらにはアマテラスの弟で高天原から来たという事を告げると、それを聞いた老夫婦は恐れ多いとしながらも、スサノオの条件を快諾しました。
スサノオが立てた作戦はまず強い酒を用意し、八つの門を作りその前にその酒を満たした酒桶をおいておくというもの。
つまりヤマタノオロチを酒で酔わせてそこを斬りつけるのだと。
そんな馬鹿な⁉って感じですが作戦は見事に成功し、派手に現れたわりには八つの頭すべてが酒を飲みへべれけになります。そこをスサノオが滅多斬りにしてヤマタノオロチを倒すのでした。
う~ん、まあ確かにその姿を見ても惚れないかな…
ちなみにヤマタノオロチの尾を斬りつけた時スサノオの剣が刃こぼれしてしまい、なにかと思うと中から立派な剣が出て来ました。
「あの時はすまなかった」という思いからなのかは分かりませんが、スサノオはその剣をアマテラスに献上しました。これが後に三種の神器の一つ「天叢雲剣」となります。
スサノオが新婚生活を送る宮を建てる場所を探していると、ある清々しい場所を見つけました。
ちなみに「清々しい」はすがすがしいと読みます。サッカーが上手くなるとついきよきよしいと読んでしまうみたいなので、サッカーを頑張ってる人は注意が必要です。
スサノオはその清々しい場所に宮を建てますが、それゆえにその場所は須賀(すが)と呼ばれています。
その須賀に宮を建てている時に立ち上る白雲を見たスサノオは
~八雲たつ
出雲八重垣
妻籠みに
八重垣つくる
その八重垣を~
と歌い、それが和歌の始まりともいわれています。
こうしてスサノオはクシナダヒメと結婚し、立派な宮殿も建て子供も生まれていきます。その子供が子を、その子供がまた子をと次々に子孫が増えていき、やがてオオクニヌシという子が生まれます。
このオオクニヌシはオオナムチなど五つの別名を持ち、またたくさんの異母兄弟がいました。その兄弟たちは全員ヤガミヒメという美しい女性に惚れていて、オオナムチに荷物持ちをさせそのヤガミヒメに会いに因幡国へ向かいました。
しかしそのオオナムチもまたヤガミヒメに惚れていたのです…
本稿は試験勉強に役立たないので、学生の方は良ければ以下を参考に
プロを指名出来るオンライン家庭教師終わりに
いかがでしたでしょうか?
スサノオは少し残念な所がある神でしたが、変な話ですが人間臭いとも感じますね。次回はオオナムチの話が中心になりますが、またもやスサノオがやんちゃっぷりを発揮します。
ちなみにアマテラス やスサノオと共に生まれた、三柱の一人のツクヨミ。最初だけでそれ以降まったく出て来ないっていうね…
いや僕のさじ加減と違いますよ?本当に出て来ないんです!!
良かったら日本神話 続き https://gozasourou.com/nipponshinwa3/
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