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日本の歴史を知るうえで「日本書記」と「古事記」は貴重な資料ですが、その内容はあまり知られていないかもしれません。日本の真実の歴史を記そうと681年に天武天皇の指示で編集が始まり、日本書紀は720年、古事記は712年に成立しました。
特に日本書紀の方は、外国に向けて書かれた日本の正史という位置づけです。ただ表現こそ違いますが、どちらも日本の成り立ちと天皇家の歴史について書かれています。
本稿では日本の成り立ちで神話の部分を取り上げようと思います。
内容までは知らなくとも、登場する神々の名称は聞けばご存じの方も多いと思います。
どちらかというと古事記よりですが、日本書紀も序盤は神話。表現の違いはありますが、内容自体は古事記とさほど違いはないです。
なので神話も正史といえますので、そんな真実の物語「日本神話」をお楽しみ下さい!
…っいや、純粋か!!
イザナギとイザナミ
古事記とは天武天皇の指示を受け、稗田阿礼(ひえだのあれ)という人が日本各地に伝わる伝承を聞いて記憶。そして口伝えにより太安万呂という人が編集をしたのだとか。ここからすでにおかしいんですよね。そんな伝言ゲームじゃないんだから…。
何もない無の状態から次々と神が出現し、やがて天と地が出来ます。ただ地上といっても、濁ってドロッとした油のようなものが水面を漂っているだけという状態。天の神々からそんな地上を頼むと託されたイザナギとイザナミは、天之沼矛(あめのぬぼこ)という立派な矛を授かります。
天の浮橋という橋からその矛を地上の水面にさし、こおろこおろ(謎の擬音)とかき混ぜました。
そして矛を引き抜いた時に落ちた雫が島になります。
二人はその島に降り立ち太い柱を立てると、その前でイザナギが
「あなたの体はどのように出来ていますか」
とイザナミに尋ねます。
イザナミ「わたくしの身体は出来上がって、一か所出来きらない所があります」
イザナギ「私は一か所出来過ぎた所があります」
するとイザナギがその出来過ぎた所を握り
「私の出来過ぎた所をあなたの出来きらない所にさして国を生み出しましょう」
と問うと、イザナミもこれを快諾。
つまりこれは男のちんち
て事なんですよね。
後ろに回り柱の前で出会う所から始めるという、甘酸っぱい儀式を行い契りを結びます。
しかし、どうしても不完全な子しか生まれなかったので天の神に相談したところ
「柱を回った時に女の方から話しかけたのがよくない」
との事でした。
男の方から声をかけなさいというアドバイスを受けたのでそうしてみると、今度はうまくいって次々と島が生まれます。こうして現在の九州や四国、本州などが誕生したのです。
う~む、そうだったのか…
ちなみに最初に生まれたのは淡路島との事です…
黄泉の国へ
やがて次々と神が生まれていきますが、その中には家の戸口の神というのもいらっしゃるのだとか。
やがて山の神や風の神といった自然に及ぶと、火の神を生んだ時にイザナミが火傷を負ってしまうのです。
苦しんだイザナミの身体から流れ出た体液などからも次々と神が生まれていきますが、やがて病が重くなりお亡くなりになりました。
御隠れになられるとかいいますね、神なので。
イザナギは「お前のせいでイザナミが!」と、火の神を斬りつけ殺害しますが、その斬られた火の神からもまた次々と神が生まれました。
やがて悲しみに暮れるイザナギは、ついにイザナミに会いに行くことを決意。黄泉の国へと旅立つのでした。
う~む、しかし火の神…
黄泉の国とはこの世の者が立ち入る事が出来ない死者の国で、御殿の入り口は固く閉ざされています。なんとか黄泉の国に入りその御殿の入り口までたどり着いたイザナギ。それを知ったイザナミも扉の向こうまで来て、扉を挟んで二人は再会します。
イザナギは扉の向こうのイザナミに
「私にはあなたが必要なんです」
と、帰ってきて欲しい事を懇願。しかしイザナミはすでに黄泉の国の食べ物を食べてしまったので、もう戻れない事をイザナギに告げます。それでも
「わたくしも一目でいいから会いたい」
というイザナミ。
「黄泉の国の神々にお願いしてみますが、その間は自分の姿を見てはなりません」
と、扉を開けないように念を押します。そしてイザナギは約束をして待つ事になりました。
昔話などでよくある覗かないで下さい展開ですが、当然ながら覗くフラグがバッキバキに立っています。
いつまで待っても戻ってこないので、イザナギは待ちかねて扉を開けて中に入ってしまうのです。
しばらく進んでいくと、奥の方に蛆が湧いて腐ったような塊が横たわっているのが視界に入って来ました。なんとそれは変わり果てたイザナミの姿だったのです。
イザナギはあまりの事に恐怖で逃げ出します。それに気づいたイザナミは
「約束を破ってわたくしの醜い姿を!」
と怒り、もう許せんとばかりに黄泉醜女という鬼女にイザナギを追わせました。
黄泉の国からの逃亡
必死に逃げるイザナギは自分の髪を束ねる紐を黄泉醜女に投げつけると、そのツルから葡萄が実っていきます。黄泉醜女がその葡萄を食べている間に逃げていくイザナギ。
しかし葡萄を食べつくした黄泉醜女は再び追いかけてきます。今度は髪飾りの櫛を投げつけると、その櫛はタケノコとなって地面に生えていきました。黄泉醜女がそのタケノコを夢中で食べている間に、イザナギはさらに遠くへ逃げていきます。
う~む黄泉醜女、なんかかわいい…
すると今度は八柱の雷神と黄泉の国の軍勢が追ってきます。
必死に逃げるイザナギはなんとか黄泉の国との境の黄泉比良坂という場所まで来ると、そこに生っていた桃の実を投げつけて黄泉の国の追手を撃退するのでした。
ちなみに黄泉の国の者は桃が嫌いとの事です。
すると今度はさらに怒ったイザナミ本人が追いかけてきます。イザナギは大きな岩で黄泉の国の入口を塞ぎました。岩の向こうまで来たイザナミは
「このままではあなたの国の人々を一日に千人ずつ殺してしまう」
というので、イザナギは
「ならば私は一日に千五百人ずつ生ませる」
と答えました。
そして黄泉の国から出られなくなったイザナミは、黄泉津大神と呼ばれるようになったとの事です。
禊ぎと神々の生誕
なんとか黄泉の国から生還したイザナギは、穢れを払おうと現在の宮崎県の阿波岐原で禊祓を行います。その際にも次々と神が生まれていき、左目を洗うとアマテラス、右目を洗うとツクヨミ、鼻を洗うとスサノオが生まれました。
イザナギはこの優れた三柱であるアマテラスに高天原を、ツクヨミには夜之食國(夜の国)を、スサノオには海原を治めさせることに決めるのでした。
しかし海原の国を治めるはずのスサノオだけは泣いてばかりで、亡き母に会いに根の堅洲国(黄泉の国の別名)に行きたいというのです。黄泉の国の恐ろしさを知っているイザナギは、それは無理だという事をスサノオ告げます。
イザナギはそれでも聞き分けのないスサノオを国から追放すると、自身も隠居してしまうのでした。
追放されたスサノオは根の堅洲国へ、母であるイザナミに会いに行く事を決意。その前にまず、高天原にいる姉のアマテラスに挨拶に行く事にしました。
しかしアマテラスはそんな弟の来訪を歓迎していなかったようで…
本稿は試験勉強に役立たないので、学生の方は良ければ以下を参考に
プロを指名出来るオンライン家庭教師終わりに
いいかがでしたでしょうか?
日本神話って、真実というにはツッコミどころ満載なのが面白いんですよね。次回はさらに意外な展開になっていきます。
でも話の流れからして、スサノオの母ってイザナミなのかな?イザナギの鼻から生まれたんじゃ…
良かったら日本神話 続き https://gozasourou.com/nipponshinwa2/
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